2010年5月17日月曜日

Ubuntu 10.04 への OpenGL + GLUT のインストール

Ubuntu 10.04 で OpenGL を利用するためのインストール手順です。OpenGL + GLUT での開発ができる環境を構築します。

まず、ビデオカードのドライバを入れるところから始めます。無くても一応動きますが、ビデオカードによる並列処理が利用できないのでかなり動作が遅くなります。ドライバは GNOME メニューの [システム]-[システム管理]-[ハードウェア・ドライバ] あたりからでも入れられるかもしれないですが、無理な場合はビデオカードのベンダーのホームページに行ってダウンロードし、手順に従ってインストールします。その後おそらく再起動を求められると思うので、再起動します。

次に、OpenGL と GLUT を利用するために必要なパッケージ群をインストールします。Ubuntu ではインストールは基本的に apt が自動的にやってくれます。実は Ubuntu 10.04 では、freeglut3-dev だけをインストール指定すれば、全ての必要な依存パッケージを芋づる式に自動的にインストールしてくれます。OpenGL の最新機能を利用したい場合は、libglew1.5-dev (とそれについてくる依存パッケージ)をインストールすると良いみたいです。ターミナルを開いて、

% sudo apt-get update
% sudo apt-get install freeglut3-dev libglew1.5-dev

あたりでできるはずです。依存パッケージもインストールしてよいかと尋ねられるので、許可します(1回目の sudo コマンドでパスワードを求められるので入力して下さい)。

ここまでできたら、こちらの4章に従ってサンプルプログラムを動かしてみましょう。有名な床井先生の入門ページです。あ、もうインストールは全て終わっているので、2章の「GLUT のインストール」は必要ないですよ。プログラム起動時、ビデオカードのドライバが正常に利用できない場合(あるいは入っていない場合)、3Dアクセラレータが使えないよ、という警告をしてくれるようです。

ちなみに床井先生のページの3章のコンパイルコマンドについて、プログラムのソースコードが program.c の時、

% cc program.c -lglut -lGLU -lGL

で動くことを確認しています。

もし動かない場合は、大文字小文字等の打ち間違い注意や、-lglut -lGLU -lGL の順番も揃えた方がいいかもしれません。上で紹介した方法は最小限の構成なので、それでも動かない場合はさらにパッケージ libxmu-dev libxi-dev を追加した後、ライブラリを可能な限り全てリンクすると動くかもしれません。これらは昔必要だったけど、今は必要ない(と思われる)パッケージです。上の作業に加えて、次のようにしてみてください。

% sudo apt-get install libxmu-dev libxi-dev
% cc program.c -lglut -lGLU -lGL -lXmu -lXi -lXext -lX11 -lm -lpthread

もしこれで動作したら、一つずつオプションを減らしていって最小限の構成を調べてみてもいいかもしれません。

# Ubuntu にはC++コンパイラが標準でインストールされていないので、C++を使いたい場合は g++ も入れて下さい。

% sudo apt-get install g++


2 件のコメント:

  1. 学校の課題でGLUTを使っていまして、自宅のubuntuで動かしたかったので参考にさせていただきました。
    ありがとうございます。

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  2. コメントありがとうございます。
    お役に立てて幸いです^^

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